フラット35適合証明 新ゆりアカシア街区1号棟審査のレポート

新ゆりアカシア街区1号棟

今回の「アカシア街区1号棟」は、実はこの時点ではまだ適合証明書を発行していません。このことを前提でレポートします。通常では発行済みの案件に対してレポートを書いています。中には実際に現地調査まで完了して証明書まで発行した後にキャンセルになったものもあり、それらの案件についてはレポート化はしていません。 なのに、今回のように適合証明書さえ発行していないのにレポート化したことには訳があります。

実はこの案件は、あるクライアント様の依頼物件です。この依頼人はマンションの再販業者で、中古マンションを自社で買取、フルリノベーションをして再販しています。このような業態の会社は数ありますが、このクライアントがほかと違うのは、売り出す前に「フラット35」と「耐震基準」の適合性の確認のために弊事務所に事前調査を掛けてくるのです。それぞれの適合性を確認し、販売チラシ等にこの旨を掲載して販売促進に役立てているのです。

アカシア街区は川崎市住宅供給公社の開発した大規模なニュータウンです。所在地は神奈川県川崎市の白山に建立されました。このマンションも人口爆発に対応するために大量に開発した時期にあたり、多くのマンションが旧耐震です。しかし1号棟は幸にも新耐震のマンションなので、「フラット35」と「耐震基準」の両方とも適合証明書の発行の可能性があります。

現地調査の結果は、フラット35も耐震基準も適合した物件

新ゆりアカシア街区1号棟

さて現地調査です。まずは全体的な外観等から入ります。
アカシア街区は前述したように川崎市住宅供給公社の開発した大規模なニュータウンです。1号棟は写真にもあるように大規模で、SRC造14階建て168戸の大きな建物です。プランの形式はこの時期にブームとなったスキップフロアー型です。スキップフロアーとは、エレベーターの停止階が1階・4階・7階・10階・13階のみで、この階だけに北側廊下があります。他の階の住居は自分の住居に近い停止階から階段で上下していく方式です。少しでもプライベートのレベルを上げようとして開発されました。 現在ではほとんど見かけなくなりました。コストが高いのがその理由だと思われます。

今度は内部調査です。
この時期のことですから、建物全体にセキュリティはかかっていません。預かった鍵で住宅の内部に入ります。築33年程が経過していますが、内部はフルリノベーションされています。フルリノベーションは内部の専有部分を全て撤去して一から作り直すことです。もちろん水周りも全て撤去の上で最新型が装備されるのが普通です。

最近の再販業者のリノベーション物件はそのグレード感に目を見張るものがあります。上記の通りに内装を全て新調する関係から、もう新築マンションそのものです。建物そのものは33年の築年数がありますが、内部については現時点での最新設備を装備したマンションとまったく同じです。 新築マンションに較べれば格段に安いため、割り切ればとてもいい買い物といえるでしょう。

本題の適合性もまったく問題は有りません。金利タイプBプランのフラット35Sに適合している物件でした。

フラット35と住宅ローン減税はセットで考えましょう

フラット35を利用する場合では必ず住宅ローンを組むことになります。
せっかく長期固定金利のフラットなのに、国が認めている住宅ローン減税が
使えないことになったら、大損をします。

まれに仲介会社の営業マンでも意外と優遇税制のことを知らないことがあります。
「耐震基準適合証明」を取得しないままに登記をしたら、後戻りできません。
泣きを見ないためにも、登記前に必ず「耐震基準適合証明」を取得しておきましょう。

「耐震基準適合証明」の効果はは住宅ローン控除だけではありません。
登記費用減税・不動産取得税・固定資産税減税・地震保険の保険料割引など多くのメリットがあります。

当事務所では、「フラット35適合証明」と併せて「耐震基準適合証明」も取り扱っております。

「耐震基準適合証明」は新耐震への適合を証明するものですが、旧耐震でも条件付で証明書の発行が可能です。
詳しくはお問い合わせください。



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