フラット35 適合証明　 伊勢原上粕屋戸建

今回の依頼人は、日ごろよりお世話になっている平塚に拠点を持つ不動産仲介会社様からの物件です。　この会社様からの依頼は圧倒的に戸建が多いです。この地域に他にも贔屓にしていただいている不動産仲介会社様がありますが、その取扱いの傾向は様々です。得意とする商品はそれぞれなのですね。

物件は伊勢原市の上粕屋地区に立つ戸建の一軒家です。　平塚・伊勢原・綾瀬地区は弊事務所のある横浜からは遠いですが、新西湘バイパスが出来たことによってとても便利に成しました。このルートを使用すれば割りと容易に目的地に到着します。逆に近場の藤沢地区が渋滞が激しく、車の運行時間が読みにくい地域です。ただ、この方面の地域は平坦で、道路幅にも比較的余裕があるので、車が必須のこの仕事にとっては出張しやすい地域でもあります。

とにかく上粕屋の戸建、平成17年の新築で築20年余りの比較的新しい戸建です。　構造規模は木造スレート葺2階建て。延床面積は88.4㎡で外壁には乾式のパネル工法を使っています。

上粕屋戸建の現地調査

外観は比較的きれいです。築12年ほどですからメンテナンスを行った形跡はありませんが、きれいな状態を維持していて大事に使われてきた印象です。　　最初に外観のチェックを行います。全体の外観をデジカメ撮影し、早速チェックに入ります。まずは基礎です。最初に着目するのが基礎の高さです。フラットでは築10年以上が経過した戸建については30センチ以上を必要とします。写真でもわかるとおり、このポイントは余裕でパスでした。 そのほかの確認事項として、基礎の上部には水切りを設置していること。外壁のパネルジョイントのシールが健全であること。軒裏換気口が設置されていることがあります。この全てにおいて問題は無く、デジカメにて撮影し、内部に移動します。

今回の現地調査には、依頼主の不動産会社の担当者様に立ち会っていただきました。　現地調査の現場に立ち会うことでフラットの審査基準の一部を理解することができます。この知識があると不動産仲介会社として取り扱う物件の選択にとても役に立つと思われます。ようするにフラットが可能である物件を選べることで、販売力を高めることが可能となります。

さて内部です。まずはフラットとして必須の床下点検口と天井点検口の有無を確認します。その両方が設置されていない物件はＮＧとなります。そのどちらにも適切に設置されていることを確認し、内部の目視とデジカメ撮影をします。床下の内部はベタ基礎できれいな状態でした。天井点検口からの小屋裏も漏水の形跡は無く、小屋組には適切に金物が使用され、天井上のグラスウール断熱材も隙間無くしき並べてあり、何の問題も有りません。

バルコニーのＦＲＰ防水も健全で、排水ドレインのつまりも有りません。サッシ周りの外壁との防水処理(シール）にも問題は有りません。漏水につながりやすいサッシの下端と床防水の取り合い部分の確認も行います。　バルコニー手摺上部のアルミ金物や物干し金物等の他の取り付け金物の設置状態にも問題はなく、外部の検査も無事修了です。

フラットの必須項目は全ての項目でクリアーしました。　今回の買主様はフラット35のＳがご希望なのでその項目において通常では浴室手摺と階段手摺で適合するのですが、この浴室には手摺が無く、今回は窓ガラスの複層ガラス仕様で適用させることになりました。　今回の物件は全ての項目において高いレベルで適合している物件でした。安心して発行が可能な物件です。

フラット35を利用する場合では必ず住宅ローンを組むことになります。
せっかく長期固定金利のフラットなのに、国が認めている住宅ローン減税が
使えないことになったら、大損をします。

まれに仲介会社の営業マンでも意外と優遇税制のことを知らないことがあります。
「耐震基準適合証明」を取得しないままに登記をしたら、後戻りできません。
泣きを見ないためにも、登記前に必ず「耐震基準適合証明」を取得しておきましょう。

「耐震基準適合証明」の効果はは住宅ローン控除だけではありません。
登記費用減税・不動産取得税・固定資産税減税・地震保険の保険料割引など多くのメリットがあります。

当事務所では、「フラット35適合証明」と併せて「耐震基準適合証明」も取り扱っております。

「耐震基準適合証明」は新耐震への適合を証明するものですが、旧耐震でも条件付で証明書の発行が可能です。
詳しくはお問い合わせください。